コラム

2023.06.09

広島で二拠点生活を始めたベンチャー社長の、リアルな経験をコラムでお届けします!#01

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働き方の多様化が急速に進む昨今、「二拠点生活」というライフスタイルがにわかに広がりを見せています。しかし実際にそれを始めるとなると、何をどうしたらいいかを知る機会はなかなかありません。そこで縁あって広島と東京の二拠点生活を始めたベンチャー企業の社長が、その経験から得た二拠点生活の始め方のコツや考え方、注意すべきポイントなどを語り、これから始めようと思っている方、興味のある方々に少しでもお役に立てるようお届けしていきます。

<プロフィール>

シゲ社長:従業員約15名のデジタルマーケティングが主業務のベンチャー企業を経営。広島県や瀬戸内界隈の仕事が増えたため、「ずっと広島県」の制度を利用して数年前に広島にオフィスを開設。同時に東京と広島の二拠点生活を始める。

二拠点生活はじまる

皆さん、こんにちは。

自分はいわゆるデジタルマーケティング系の仕事を主な生業にしている、従業員数15人前後のベンチャー企業の創業経営者です。もともと地方創生系のテーマを主軸にしていて、観光振興や移住促進などの情報発信や、マーケティングの支援や自社事業を営んでいます。ご縁があって2014年ころから広島県や瀬戸内全体に関わるようになり、はや8年以上経とうとしています。メンバーも増えて来たのでそろそろ拠点がほしいなと思っていたところ、広島県の「ずっと広島県」という企業誘致の制度に出会い、オフィスを構えることになりました。

と同時に、広島にマンションも借りて、二拠点生活を始めることに。人生、本当になにがあるか分からないものです。 東京での暮らしが長く、いざ新生活を始めると、思っていた以上にチャレンジングでした。同時に個人的にも非常に楽しい経験でもあったので、その体験談をここで可能な限り皆さんと共有できたらと思っています。

広島ってどんなところ?

さて、始めにここ広島がどんなところかについて、お話したいと思います。

ちなみに自分は、仕事で広島に関わる前は、旅行で2~3度訪れたことがあるくらいで、特別なご縁はなかったのですが、7~8年前から徐々に出張で来る機会が増え、毎月のように広島に訪れる生活を送って来ました。

とはいえ、当然ホテルに宿泊しながらだったので、実際に暮らすとなると、その土地の印象も大きく変わってきます。

このコラムのプロローグとして、まずは1年弱の生活経験を踏まえて自分が今、広島に感じている印象を率直にお話ししてみます。

なるほど、コンパクトシティってこういうことね

自分がマンションを借りているのは、広島市の中区。繁華街からも歩いて15~20分程度の便利なエリアです。オフィスはまさに市の中心部にあるので、気候がいい時期には、出勤も20~25分くらいの徒歩が主になります。

広島は街中でも道が広く、川が多いので景色も良く、通勤中のストレスはほとんど感じません。ここはまず東京とは大きな違いですね。

夜は繁華街で飲んで、なんなら酔い醒ましに歩いて帰るくらいでも丁度いいくらい。しかも中心部はかなり賑わっていて、どんなジャンルの飲食店も揃っています。(もちろん「お好み焼き」は多め)。商業施設や映画館などの娯楽施設も一通り立ち並び、「何かが足りない」という感覚は今の所、感じたことがありません。

地方移住でも、やはり人口100万人をゆうに超える中堅中核都市の住みやすさは、大都市圏とほとんど遜色ないどころか、むしろ何をするにもコンパクトで移動時間が少ないだけに、その利便性は上かもしれない…と思うくらいです。

街に”エスカレーター”があるみたいな

路面電車が走る広島

広島市街地の特徴として、中心部に「ひろでん」とか「市電」と呼ばれている路面電車が走っていることが挙げられます。しかもその路線網や交通頻度も高く、とっても便利。なんだかノスタルジックで、速度はゆっくりですが、当然徒歩よりは早く着くし楽ちんなので、2~3駅先でも、ひょいっと乗ってしまうこともあります。

例えるなら、「エスカレーター」や「動く歩道」のようなイメージでしょうか。時刻表はあるにはあるけど、あまり気にしている人はいない気がします。5分くらい待てば、行き先に向かう電車がゴトゴトとやってくるだろうという感覚で利用します。乗り降りも地下鉄とは違って、横断歩道を横切る途中の道の真ん中に乗り場があるので、本当にひょいっと乗る感じです。

住んでみて思うのは、こうした交通手段が意外に自分の体内時計に影響するというか、

生活のリズムに影響するんだなということです。

帰り道、歩けばいいのに、それを怠けてゴトンゴトンと揺られたりしながら家路にもどるのも、その少しの時間、今日あった出来事をゆるーく思い出したりすると、少し気持ちが落ち着いていく自分に気づくこともあります。

気候は東京と比べると1ヶ月くらいの”時差”?

あと気温や天気は、やはり穏やかだなという印象があります。

これはあくまで個人的な感覚ですが、秋冬などは東京より季節が進むのが1ヶ月くらい遅い感じというか、温かい時期が後ろ倒しになる感じがします。

夏は暑いです。昨年は猛暑日が続く日々でした。ただやはり街全体の”風通し”はいいのか、建物の混み具合もあるのか、東京のあのじっとりとした、煮詰まった感じは少ない気がします。海も山も近くて、大きな川があちこちにある扇状地という地理的な環境も、もしかしたら影響しているのかもしれませんね。

全国の天気予報を見ていると、他の地域は雨マークがあるのに、なぜか広島や岡山など瀬戸内界隈は晴れていたり、曇りどまりだったりという気も、なんとなくですが感じます。強風が吹く日もあまりない。やはり穏やかな気候というのは、実感としてありますね。

そういう意味で、極端に暑いとか寒いとかいう感じではなく、なんとなくですがお天気もいい日が多いし、暖かい。そんな地域だなというのが印象です。

そんな広島で、次回は自分が今のマンションをどうやって探したのかを、話してみます。

実は、あやうく大きな間違いをするところでした(笑)

経験として、二拠点居住の場合は特に、どんな物件選びをすべきかについて、自分の考えを書いてみたいと思います。 ではでは。

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