働き方の多様化が急速に進む昨今、「二拠点生活」というライフスタイルがにわかに広がりを見せています。ただ実際にそれを始めるとなると、何をどうしたらいいかを知る機会はなかなかありません。そこで縁あって広島と東京の二拠点生活を始めたベンチャー企業の社長が、その経験から得た二拠点生活の始め方のコツや考え方、注意すべきポイントなどを語り、これから始めようと思っている方、興味のある方々に少しでもお役に立てるようお届けしていきます。
<プロフィール>
シゲ社長:従業員約15名のデジタルマーケティングが主業務のベンチャー企業を経営。広島県や瀬戸内界隈の仕事が増えたため、「ずっと広島県」の制度を利用して数年前に広島にオフィスを開設。同時に東京と広島の二拠点生活を始める。
広島で食べてようやく分かった、そのおいしさのワケ
皆さん、こんにちは。
前回のコラムで、家探しは食生活シミュレーションからという話をしました。
広島の食といえばやはり”お好み焼き”は外せないので、ちょっと触れたいなと思います。
ちなみに、いわゆる「広島風」と言われるスタイルのものですね。
よく「広島風っていうと、広島の人に怒られるよ」と言われますが、自分の経験としては、広島出身じゃない人にそういう”警告”は何度もされましたが、広島出身の人に怒られた経験は今の所ありません。
そんなことはともかく、あの中に麺が入っているあのスタイルのお好み焼きのおいしさには、日和っているわけではなく、すっかり魅了されているのは確かです。
このおいしさには実は、明らかな理由があるんですね。
しかも東京でそのおいしさにはなかなか気づきにくく、広島に来て、おいしいお店(まあ大概のところはおいしいんですが)にいくと、「あー。なるほど〜!」とわかることがあるんです。
その秘密というのは、紛れもなくあの「麺」にあります。
お店によって専用の麺だったり、中華麺だったり、中にはうどんもあったりするんですが、広島以外のお店や、コンビニなどの商品と決定的に違うポイントがあります。
それは、広島のおいしいお店の殆どで、”茹でたての麺”をすぐに鉄板で焼いていること。
なので、もちもち、つるつる、パリパリ、シコシコというような、麺の食感に使う表現が全て同時に口の中に広がるような、そんなおいしさがこの広島のお好み焼きの真骨頂なんだと、自分は思っています。
さらにいうと、いわゆる粉の部分は薄〜く広げたクレープのような焼き方をするので、重たさがほとんどありません。その上に先程の麺と大量のキャベツと様々な具と挟むようなスタイルなので、言ってみれば「クロワッサン」(おしゃれすぎるかな?笑)的な感じというか、、、ようするに軽いんですよね。
見た目はドドーンとインパクトがあるのに、割とペロッといけてしまうのは、そんな理由があるんです。
お気に入りのお店を探すには……
そんな広島、お好み焼き屋さんが、本当にたくさんあります。
自分のマンションからも徒歩5分圏内に、なんと5〜6店も!流石に全部はまだ行ってませんが、いわゆる有名店でなくてもおいしいお店はあるし、しかも結構、お客さんが入っていたりします。
メニューには、広島名物の牡蠣なんかもよくありますし、いわゆる居酒屋メニュー的なものが揃っているお店も。いや逆に今流行のクラフトビールのバーのようなお店にもお好み焼きがあったりするので、専門店でなくても広島の食文化のベースになっている感じすらします。
自分もようやく2〜3店の「お気に入り」ができはじめ、一人でサクッと食べたい時や
数人で軽く飲みに行くときなど、シチュエーションによって選んだりするようになってきました。
広島はその他にも、汁なし担々麺だとか、瀬戸内の魚介類をメインにしたお店などおいしいお店がたくさんあります。
「これが」というものはお好み焼き以外でインパクトがあるものはそんなにあるわけでもないのですが、全体的にバランスがとれている感じというか、東京と割と近い感じで、探せばどんなジャンルでもいいお店があるという感じですね。しかもやはり価格的には、東京より2~3割くらいは安いかな? 東京だと5,000円は行ったかなと思う満足度でも、3,000円台だったりするような、個人的にはそんな印象があります。
せっかくの二拠点生活なので、食の楽しみはやっぱり欠かせないですね。
次回はまた少し話を戻して、二拠点生活を始めるときに必要だった手続きなどについて触れてみようと思います。
ではでは。