働き方の多様化が急速に進む昨今、「二拠点生活」というライフスタイルが広がりを見せています。実際にそれを始めるとなると、何をどうしたらいいかを知る機会はなかなかありません。そこで縁あって広島と東京の二拠点生活を始めたベンチャー企業の社長が、その経験から得た二拠点生活の始め方のコツや考え方、注意すべきポイントなどを語り、これから始めようと思っている方、興味のある方々に少しでもお役に立てるようお届けしていきます。
<プロフィール>
シゲ社長:従業員約15名のデジタルマーケティングが主業務のベンチャー企業を経営。広島県や瀬戸内界隈の仕事が増えたため、「ずっと広島県」の制度を利用して数年前に広島にオフィスを開設。同時に東京と広島の二拠点生活を始める。
後で気づいて「あー」と思った些細だけど大切なこと
皆さん、こんにちは。
ここまで二拠点生活を始めるときに自分自身が経験したことや感じたことを語ってきたつもりですが、その中でも触れられなかった細かーいポイントについて、
ここで改めて共有しておこうと思います。
物件選びのコツや、最初に買うもので忘れがちなモノなど、内容はバラバラしてますが、どれも気づくようで気づかないような話なので、少しでも役に立てばと思って念のため書いておきますね。
①二拠点生活に向いてる物件、実は…
誰にとっても日当たりのいい物件であればベストですが、必ずしも理想的なものが見つかるとは限りません。そんな中でもし選ぶとしたら、個人的には南向きで日当たり良好の物件よりも、むしろ東向きの物件をおすすめします。
というのも、ビジネスで二拠点生活する場合は、やはり日中はほぼ”仕事”ですから、太陽が南に登った頃に家にいることは、普通は少ないからです。しかも洗濯物も外に干すこともほとんどないので尚更そうです。
逆に東側の日当たりが良いと朝日が当たるので、平日でも休日でも、特に天気がいい日は一日のスタートが気持ちよくきれると思います。自分はあまり考えずに選んだのですが、たまたま東向き物件だったのでほんとにラッキーでした。
また不要な機能や条件も、自分なりに整理しておくのもオススメです。
例えば、お風呂の追い焚き機能なんかは、一人だけなので殆どいらないのではと思います。逆に、24時間換気機能などは、二拠点生活の場合、そこにいない期間も長かったりするので、匂いがこもらないなどのメリットが大きかったりします。
二拠点生活ならではの生活パターンをより具体的にイメージして、自分にとってどんな条件が必要かを優先順位付けしておくと、後で後悔するリスクが減らせるのではと思います。
②最初に買うモノで忘れがちなのは…
二拠点生活は、引っ越しとは違うので、最初はまさに空っぽの部屋から始まります。
で、できれば初日に必須のものが同時に届くように手配できれば、部屋を借りたのにホテルから通って準備する期間を極力少なくすることができますよね。
自分もそれを狙って、以下の2つを初日に同時に届くように手配しました。
1.ベッドなどの寝具
これが無いと寝られません。ただベッドフレームは最悪後でもいいので、ベッドマットと布団とベットカバー類が初日に届くように手配しました。
2. カーテン
これは物件によってちがいますが、窓の外の視線が気になる場合は必須になりますね。
窓の仕様は結構まちまちで、既成サイズのカーテンではまかなえず、オーダーしなければなんて場合も結構あるみたいです。その場合は思いの外日数がかかる場合もあるので要注意ですね。物件が決まったら、カーテンをかける窓のサイズを正確に測っておくことを強くおすすめします。自分の場合はサイズがギリギリで少し光が漏れるかなと思ったんですが、ニトリの既成品で済ませました。セミオーダーもあるのですが結構値段が変わってきますので注意が必要です。
あとから気づいたのですが、もう一つ事前に買っておけばよかったものがあります。
それは、メインの部屋のシーリングライトです。天井の電灯ですね。
これ実は通常の賃貸マンションにはついてなくて、自分で購入するのが「当たり前」なんだそうです。
自分はそれを全く知らなくて、不動産屋さんの担当者も”当たり前過ぎて”言わなかったようで、初日は夕方には真っ暗に。やむなく翌日、家電量販店に走りました。
これも通販だったらもっとリーズナブルな選択肢もあったのですが、数日待つのはあまりに不便すぎたので、仕方ありません。
今どきのシーリングライトは、リモコンで明るさや色が調整できるものがほとんど。部屋の大きさよりも少し余裕のあるもののほうがいいと言われましたが、これも好みの問題だと思います。でも忘れがちですね。
③部屋のネット環境は悩みのタネ
あとひとつ、悩ましい問題があります。
それは、インターネットの接続です。個別契約や工事にはかなり時間がかかる(場合によって数ヶ月とか)と聞いていたので、どうしようか悩んでいました。
ですがこれもラッキーなことに、最初からネットがついている物件に決まったので、その悩みは解決したと思っていました。
しかし使い始めると大きな問題が。それは夕方くらいになると同じマンションで使う人が増えるためか、極端に速度が遅くなり、Youtubeですらカクカクするくらいの脆弱さになってしまったのです。これはさすがに困って、色々調べてもらったのですが、どうやらそういうレベルのサービスだったらしく、閉口しました。
やはり「無料」にはそれなりの理由があるんですね。
広島でも様々なネット接続事業者が増え、テレビでもCMをバンバン打っている事業者も参入して競争が激しくなってきているようなので、そろそろ個別に契約したほうがいいかなと思い始めています。
いかがでしょうか? 二拠点生活は少し特殊な暮らし方でもあるので、それに合わせてうまく快適な生活を始める工夫ができるといいですね。
次回は、まさにその二拠点ならではの「拠点間を往来する」ことを少しでも便利にする工夫について、自分なりに考えたことを共有します。
ではでは。