コラム

2023.06.30

マイカーなしでも大充実。二拠点目の広島は「休日の過ごし方」で価値急上昇 #10

  1. ライフスタイル
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働き方の多様化が急速に進む昨今、「二拠点生活」というライフスタイルが広がりを見せています。実際にそれを始めるとなると、何をどうしたらいいかを知る機会はなかなかありません。そこで縁あって広島と東京の二拠点生活を始めたベンチャー企業の社長が、その経験から得た二拠点生活の始め方のコツや考え方、注意すべきポイントなどを語り、これから始めようと思っている方、興味のある方々に少しでもお役に立てるようお届けしていきます。

<プロフィール>

シゲ社長:従業員約15名のデジタルマーケティングが主業務のベンチャー企業を経営。広島県や瀬戸内界隈の仕事が増えたため、「ずっと広島県」の制度を利用して数年前に広島にオフィスを開設。同時に東京と広島の二拠点生活を始める。

2つの世界遺産も”自分の庭”にあるという贅沢。

皆さん、こんにちは。

さてこのコラムも最後になりましたが、ここまでに書いたのが主に仕事目線だったので、ようやくというかついにというか、休日の過ごし方について触れてみたいと思います。

以前にも書いたとおり、自分のマンションは中心部から歩いていける場所にあります。なので、広島が誇る2つの世界遺産も、いつでも足を運べるという贅沢な環境です。なんなら原爆ドームは、広電の車窓から毎日のように目に入るという、なかなか想像しなかったシチュエーションです。

平和記念公園はそのメッセージ性はたしかに重たいものではありますが、一方で公園としての魅力もしっかりあって、きれいで気持ちのいい場所です。ジョギングや散歩している人がたくさんいますね。

広島は扇状地で、太田川をはじめそこから枝分かれした何本かの川が市街地を貫いています。その大きさも結構あるので、川辺は桜並木や遊歩道などで広々とした空間がひろがっていて、広島の街の雰囲気のベースになっている感じがしますね。暖かい時期などSUPで川遊びを楽しんでいる人たちも見かけます。

もう一つの世界遺産、宮島の厳島神社まではJRか広電で行けます。宮島の対岸にある宮島口という駅からは専用のフェリーがすごい数の観光客を乗せて往復していますので、迷うことはありません。参道には名物の穴子や牡蠣はもちろん、食べ歩きができるちょっとしたグルメやスイーツが楽しめるお店も多く、丸一日堪能できます。まあ、友人や家族が来たときには、最初はやっぱり案内しますね。広島市の中心から1時間半はかからない感じの距離感で、平和記念公園から専用の観光船も出ていてそれだと1時間ちょいで行けちゃいます。

この間も、厳島神社を抜けた先のエリアで古民家をリノベした雰囲気のいいお寿司屋さんを発見。ふらっと入ってみましたが、これが想像以上においしくて、しかもリーズナブル。自分も何度か足を運んでいるのですが、毎回発見の多いエリアだなと改めて感じました。

瀬戸内・中国地方の”ハブ”というメリット

広島県内にはもちろんその他にも数え切れないくらい、楽しめる場所があります。

海が近くて、船に乗るのが日常的だというのも、瀬戸内ならでは。

中心街から広電で20~30分くらいの場所にある広島港(宇品)からは、江田島など県内の島々に向かう船もあれば、愛媛の松山まで行ける高速船などもあります。

もっと言えば、市内中心にあるバスセンターからは、出雲や岩国、米子、今治など中国・四国地方のあちこちの魅力ある地域にも気軽に行ける直行ルートがあり、一泊二日くらいでも十分に楽しめそうな感じがします。

そう、ここで勘のいい人はお気づきかもしれませんが、自分がご紹介しているのが、運転しなくてもいい場所ばかり。いえ、免許はもっているんですが、何年も運転してないというだけのことです。そんな自分でも十分楽しめるというのは、実証済みです。

もちろん車を持っていたり、運転が平気という人なら、楽しめる場所は無限に広がる感じですね。つい先日、昔仕事でお世話になった方と十数年ぶりに広島で再会したんです。その人は大企業で広島に「単身赴任」しているのですが、SNS投稿のまあ充実していることといったらありません。よく「帰りたくない単身赴任先」として札幌や博多が例としてあがりますが、広島は絶対に引けを取りませんね。しかも一説によれば”余計な疑い”をかけられにくいというメリットもあるそうで、実は一番いいんじゃないかと言う話も聞いたことがあります。(笑)

日本三大酒どころのひとつ「西条」は、広島市の隣の東広島市にあります。日本ウイスキーの父「マッサン」こと竹鶴政孝氏の故郷・竹原市は日本酒と古くからの町並みが有名です。自転車が趣味の方は言わずとしれた「しまなみ海道」へ。入り口は尾道市です。北部の山深い庄原市は、本当に美しい山々が広がってキャンパーに大人気。都市部と田舎との距離が近く、海も山も楽しめる、これだけバランスが取れた地域は、意外にないかもしれません。そして何より、気候が穏やかで基本的に暖かいのが、やはり落ち着きますね。

広島は二拠点生活ビギナーにやさしい

自分もまだまだ楽しみ尽くしているとは言えませんが、広島は本当にいい土地だなという実感は強いですね。二拠点生活も場所によってその魅力は様々だと思います。

自分で体感してみて言えるのは、広島は二拠点生活ビギナーに特に向いてるということです。

先ほど触れたとおり、安定した生活環境を作りやすいということが第一。それと同時に、非日常的を楽しめる場所が、身近に溢れているという点が、その大きな理由です。

ここ数年で時代が大きく変化し、働き方も暮らし方もさまざまなスタイルが広がって来ました。二拠点や多拠点での生活は、その一つの選択肢として身近なものになってきています。

皆さんの中でも、もしそうした生活を考える機会があるとしたら、それは想像以上に大きな変化を人生にもたらしてくれるものになると思います。

個人的には、広島を絡めてそれを実現することを強くオススメします。

それでは、コラムは最後になりますが、またの機会に。

ではでは。

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